外資系企業に勤めていて会社を辞めたいと思ったことはありますか?
私はあまりないのですが、外資系企業に勤めていると「会社辞めたい」ともらす社員は少なくありません。これは日本企業でも同じかもしれませんが。
今の会社を辞めて、別の企業にステップアップ転職する人もいます。ただ、多くは「今の仕事が嫌だから」と後ろ向きな理由で辞めてしまいます。
40代、50代になると再就職先の選択肢もあまり多くないのに、本当に会社を辞めてしまったり、30代で子供が生まれたばかりなのに退職してしまったり。見ていてとても心配になる人がいます。
会社を辞めたいと思う理由
最近はワークライフバランスを良くしようと取り組む企業が増えましたが、一般的に会社を辞めたいと思っている人の理由をいくつか挙げてみます。
- パワハラ(上司からの命令や嫌がらせ)
- 好きな仕事ができない(聞いていた仕事と違う)
- とにかく忙しい(朝から深夜まで仕事がある)
- 残業代が出ない
- ターゲット(予算)が厳しすぎる
- インセンティブがもらえない
- 英語についていけない
- 会社のカルチャーが合わない
- 職場の環境が良くない(オフィスの人口密度が高い、狭い)
外資系にありがちな離職パターン
特に外資系企業にありがちな離職パターンを少し補足してみます。
パワハラ
とりわけアメリカの企業はトップダウンで意思決定がされます。なので上司の指示(命令)には従うのが普通です。
人格を疑うような嫌がらせは別として、仕事上のことならそのまま受け入れるという覚悟・割り切りが必要でしょう。
また、ターゲット(予算・売上目標)がとても厳しく、上司からのプレッシャーが高まる可能性はあります。上司もその上の上司から圧力がかかっているのです。
あまりひどい場合は、離職する原因にもなりかねません。
仕事内容の違い
海外本社とのやりとりの多い仕事だと聞いて就職したのに、国内の業務だけしかない。
国内の仕事だけだと思っていたら、海外との電話会議・出張がある。モチベーションがあまり下がってしまうようなら転職の理由になるでしょう。
これも勉強だと思えば頑張れる人もいます。
忙しすぎる
外資系は少数精鋭で業務をこなす企業が多いです。ヘッドカウント(人員)が少ないので、一人一人の負担は大きくなりがち。
一人で大量の仕事をしなくてはならなず、残業が続いたり家に仕事を持ち帰るというのはよくあります。
体調を壊したり、何のための人生なんだ!と捉えると、転職を考えるきっかけになります。
インセンティブがもらえない
営業職や管理職、一部のセールスエンジニアの場合、給与体系が成功報酬型になっていることがあります。
その場合、ターゲットの達成率によってもらえる給与の額が大きく違ってくるわけです。
ターゲットが高く厳しいものだと売上が達成できず、インセンティブを満額もらえる頻度も下がります。中には年収が半分近くになるケースもあります。
英語がついていけない
同じ企業の中でも、必要な英語力のレベルは異なります。マーケティングや管理部門は本社とのやり取りに英語を使うことが多くなります。
また上司や社員に外国人がいる場合、会議は英語で進行することがあります。
外資系企業の中でも規模が大きくなると、カルチャーが日本企業に近くなる傾向にあるので、英語を話すことはめったいないという人もいるでしょう。
会社を辞めると決めたら
様々な理由で会社を辞めると決意したらまず何をするか?それは転職活動です。
今の仕事が嫌ですぐに辞めてしまう、辞めてから転職先を探すのは避けてください。次の就職先が決まらず辛い生活を送っている人を私は何人も見てきました。
ぜひ、在職中から次の転職先を探してください。忙しくて就活なんてできない、裏でこそこそ転職活動するなんてバレたらどうなるか、と心配もつきません。
仕事をしながら転職活動するのは、実際はなかなか難しいでしょう。
転職エージェントのメリットを活かす
そんな時に活用すべきなのが転職エージェント(人材紹介会社)です。使わない手はない!と私は強く思っています。
世の中には非公開求人が本当にたくさんあります。転職先の企業を探して、履歴書を提出し、面接日程を調整するのも、エージェントが助けてくれます。
また、その会社の社風、組織、様々な事情を考慮してアドバイスをくれるのも大きなメリット。
これらのエージェントが多く持っている非公開求人の情報も大いに活用してください。
素晴らしい人生を送るためにも、転職は前向きに!ですね。